レーザー光凝固治療とは
網膜光凝固術は、眼底の病気に対しておこなわれる治療法です。
網膜光凝固術は、糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症、中心性漿液性脈絡網膜症、網膜裂孔などの眼底の病気に対しておこなわれる治療法です。
特定の波長のレーザー光線で網膜を凝固させます。眼底の病気には欠かすことのできない重要な治療法です。
■ 糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症の病状の悪化を抑えます。
血流が悪くなった網膜組織（虚血で酸素不足や栄養不足になった場所）にレーザー光凝固治療を行うことにより、網膜の虚血や低酸素の状態が悪化して新生血管を生じさせることを抑えます。失明を予防することが目的で、視力を回復させるものではありません。
■ 網膜裂孔、網膜剥離の悪化を防ぎます。
網膜に穴(裂孔)があき、硝子体中の水分がその穴から網膜のうしろに廻り込んで網膜が剥がれてくる病気です。網膜裂孔や網膜剥離をそのままにしておくと、その裂け目や穴に目の中の水が入りこんで網膜を徐々に剥がし網膜剥離が悪化する危険性があるため、裂け目や穴の周りをレーザーで焼き固めます。
■ 中心性漿液性脈絡網膜症にレーザー光凝固治療を行うことがあります。
中心性漿液性脈絡網膜症は、網膜の中心（黄斑といいます）の下（脈絡膜）から出た水が溜まることにより局所的に黄斑が浮き上がった状態になることです。水が漏れる地点をレーザーで焼き付ける治療を行う場合があります。治療には、回復を早めたする効果があります。