緑内障の治療

緑内障の治療について

緑内障の分類によって原因が異なるため、タイプに合った治療を選択することが大切です。眼圧レベルや視野の進行度合いも踏まえたうえで、薬を組み合わせ使用します。通常は1種類の点眼薬から始め、効果を見ながら薬を変更したり、2〜3種類の薬を併せて使用していきます。点眼薬で効果が見られない場合はレーザー治療や外科的手術療法に切り替えます。当院では患者さまの状態を考慮しながら最適な治療を考えていきます。

緑内障のレーザー手術(SLT)

白内障流れ_6

眼のなかに流れている房水は虹彩(いわゆる茶目)の根元にある隅角の線維柱帯を通って眼外に排出されます。 緑内障の場合、眼内の房水の流出路である線維柱帯で流出の抵抗となっている色素細胞を、選択的レーザー線維柱帯形成術(SLT)によって処理し、房水の流出を改善し眼圧を下げる治療を行います。
眼圧下降幅は約2〜6mmHgとされ約70%の確立で成功します。
点眼の回数を減らし、視野の悪化を抑制できます。
副作用がほとんどなく、初期治療として行う場合もあります。

*、選択的レーザー線維柱帯形成術(SLT)

 SLTの対象となる方

  • 眼圧が高い方
  • 正常眼圧緑内障でも眼圧を下げる必要がある方
  • 緑内障の点眼による副作用がある方
  • 妊娠授乳中で点眼治療ができない方
  • 不規則な生活により複数の点眼が困難な方
  • 毎日点眼ができない方

緑内障の外科的治療

根詰まりを起こした房水の排水口を部分的に取り除いたり、切れ込みを入れたりし、房水の流れを改善します。
患者さまの病状によっては入院施設での施術をお勧めすることもあります。

緑内障の点眼治療

眼圧を下げるためにまず点眼薬を使います。 眼圧を下げる点眼薬には、たくさんの種類があります。
それらの点眼薬の作用は、患者さんひとりひとりで異なります。通常は、一種類の点眼薬から治療を始めて、眼圧を下げる効果や副作用をみながら、必要であれば点眼薬を追加したり、別な点眼薬に変更したりします。